■2005年7月の「絵てがみコラム」
 

突然決めた夏休み、思い立って台風寸前の東京を脱出して台湾に行ってきた。
台北は10年ぶり2度目。アジアの都市は整備されるとどんどん東京に似てきちゃう、便利なようで淋しいようで……。

町にはコンビニがあちこちに。(便利商店の表示そのまんま。台湾のコンビ二密度、人口に対する店舗数がはじめて日本を抜いてアジア太平洋地域トップになったと現地の新聞が報じていた。)
台湾でもペットボトルの緑茶がブーム、日本とそっくりなデザイン。砂糖入りの物が多く、甘い緑茶がお好みらしい。一本20元70円程度。

日中の暑さが少しおさまった夜になって地元の人と観光客でにぎわう、台湾らしさがプンプンする夜市に繰り出した。お祭りの縁日とガード下の屋台とアメ横と竹下通りが一緒になったような、怪しくも楽しい屋台街だ。絵に添えた創作4文字でなんとなく想像してほしい。
比較的ルックスの小奇麗な「日式大阪焼き」を勇気を出して食べてみた
。A3サイズくらいに焼いて6つくらいに切る四角いお好み焼きだ。小麦粉とキャベツだけかと思ったら何かオレンジ色のソースをかけて、コーンとパイナップル!!!とかつおぶしをトッピング。奇妙な組み合わせだけど結構いけた(180円程)。ネギたっぷりの肉まんをごまと胡椒でまぶして窯で焼いた胡椒餅が凄い人気で30分位並んでゲット!
通りには強烈な匂い、その正体は「臭臭鍋」。醗酵した豆腐をベースにした煮込み鍋だ。これは、食べる勇気がなかったがみんなアツアツをおいしそうに食べていた。

 

 
 
 

とにかくマニュアルを読むのが苦手なのだ。
一本調子でぎっしり書かれた無愛想な小冊子、もう3ページくらいで挫折する。したがって電化製品全般、ビデオ、FAXも実は凄く駄目で内蔵された技を全然使いこなさないうちに寿命を迎えたりする。
携帯電話も「え? 待ち受けモノクロなの? 二つ折りじゃないの? 写真も撮れないの?」と言われる骨董品でもまだ未知なる使い方を秘めているので、メールボタンの調子が悪くなければ変える事も無かったけど、思い切って画面がカラーで二つ折りのカメラ機能のついた機種に変更した。
ついでにちょっとスペシャルにカスタムジャケットを取り替えられるタイプにした。ペットの写真やプリクラ張りつめたりするための透明ジャケットなんでしょうけど、私は薄い紙に好みの蓮の葉と蛙をピョコンと一匹手描きして、カスタムジャケットの型にあわせてくり抜いて、挟んだ。
まず、この作業からとりかかったのだ。普通は違うでしょ〜と思いながら。
超私流の携帯が出来上がった! う〜〜〜ん結構気に入っている。
なんか、これで満足して分厚いマニュアルを読むのを後回しにしている。
聞きなれない受信音にドギマギ。効率的な文字変換ももたもた……。
今のところ私にとって携帯電話の機能は進化していない。
写メールを送れる日はいつのことか……。
やっぱり、マニュアル読まなきゃ駄目? だめか〜。

 

 
 
 

恥ずかしながら魚をさばくのは苦手で、川魚をうちで塩焼きにする事もまず、無い。仕事を通して魚の季節感や料理法をなるほど〜と知ることが多いのである。
今回の鮎の塩焼きもそうで、躍り串のさし方とか、ひれを焼き過ぎないように化粧塩なるものをたっぷりつけるとか、川魚は頭を左に向けて置くのが定義とか……
そんなに絵にリアルさを要求されなくっても、知ってて描くのと知らないで描くのでは筆の勢いも違ってくるし常識を知らないのも恥ずかしいし、味わい深いしきたりは心得ておきたいものだ。

7月12日で6月の銀座三越から続いたギャラリーファーストライト、スペースガレリアの企画グループ展のイベントも無事終了しました。
暑い中駆けつけていただいた方に心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。

 

 
 
 

意外な花の美しさに気付くこともある。
あじさいで有名な白山神社に出向いてみたがあじさい祭りが終わり、来年も美しい花を咲かせるためか、もうすべて花の部分は切り取られて殺風景なたたずまいになっていた。
あじさいと言えば、あの七色に変わる美しい花弁に見えるのは実は花びらではなく萼片なのだ。(プチうんちく!)
あじさいが見られずにがっかりして帰る道で、わ〜ついに見た!
からすうりの花!一度見てみたかった!知ってますか?見たこと有りますか?白いレース編みのコースターの様な思わずさわりたくなるヒゲヒゲのユニークな花。梅雨空にちょっと嬉しいプチ発見の散策。

 

 
 
 

梅雨の晴れ間が暑すぎて、もうすっかり梅雨であることを忘れそうになってました。
それにしても、生蛙(なまカエル、つまり生きた蛙)を見ないな〜
カエルグッズコレクターという事実をカミングアウトして実はこのHPのケロケロワールドも大好評なのですが、生の蛙は大の苦手!道で見かけたらぎゃーと逃げ出しますが、梅雨だというのに一匹の蛙とも遭遇しないのはちょっと淋しい気が……。

遅ればせながら「かえる友の会」に入会した。
蛙自慢でお気に入りの蛙の写真を投稿しなくてはいけない。
もちろんグッズでもいいんだけど、選べない……!
蛙号も提示しなくてはいけない。酷で難題である。

 

 
 
 

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