■2019年2月の「絵てがみコラム」
 

先日ちょっとしたご縁で、初めてGINZA SIXの地下3階に出来た観世能楽堂を訪れた。なかなか能楽堂などに行く機会が無く、ずっと昔に千駄ヶ谷の国立能楽堂でお能の鑑賞の仕方入門編みたいなのをちらっと拝見して以来。もっとも今回は、お能でもなく、源氏物語の歌劇版のような音楽会のような…衣装も和モダンで空間の凛とした緊張感と相まって、夢うつつな非現実的なひと時を過ごした。
能舞台のシンプルさは見事ですよね〜海外のオペラハウスや凝った劇場も見た事があるけれど、それらとはあまりにも対照的で「THE NIPPON」って感じがします。歌舞伎座の華やかさともまた全然違う。大きな松の絵、竹の絵、白い玉砂利、唐突に植わっている松。でもそれだけ…。どんな場面でもそれだけ…。海外の観光客も来やすい便利なところに、このような日本の美を伝える場所が増えている。どのように感じるのかな〜と興味が広がる。
さっきまでの凛とした能楽堂からエスカレーターを上ると夜の銀座…でも中国の春節が過ぎて、観光客がパタッと引いてしまったのか閑散とした淋しい銀座。来年のオリンピックに向けて銀座の地下街も大工事中。でも日曜日の夜だからか工事中の幕の向こうに人の気配は無い。急ぐ人もいないから階段を駆け下りたけど電車は目の前でドアが閉まった。…珍しく次の電車まで時間がある。ホームにポツンと一人…こんなこともあるのね。
いろんな表情を見せる不思議な街東京だな〜なんて思いながら。

 

 
 
 

予報に反して金曜日は都心でも雪がちらついた。三寒四温の三寒のラストだろうか? 描きたくなる風景を求めて清澄白河の清澄庭園を訪れてみた。
都立の名勝、都心とは思えない緑豊かな美しい回遊式林泉庭園だ。特に全国から取り寄せた庭石が特徴で、池の周りに配された大きな石をポンポンと渡れば、池に突き出た数寄屋造りの建物や小島がいろんな表情を見せ、大きな鯉や水鳥を近くで眺めることも楽しめる。雪の重さで枝が折れないように保護するための雪つりや、春に害虫ごと燃やすために木の幹に巻かれた藁囲いなど、この時期ならではの季節の風物詩を見ることも出来た。雪がちらつくおまけつきだったけど、真っ白な雪景色もさぞかし素敵だろう。足元には黄色い福寿草と万両の赤い実が成っていたが、まだ冬の装い。春の訪れはあと一歩といった感じだ。
今週は三寒四温の四温の方が期待できそうだが、花粉が…とのこと。この2〜3年でついに花粉症デビューしてしまった私。もう眼元がかゆい感じだ。

 

 
 
 

冬の夜長…明日土曜日は雪の予報…絵画教室川崎サロンの日なんだけどな〜。今週は余り仕事が手に付かない1週間だった。
日曜日、楽しみにしていた食事会が体調不良者続出で中止。
月曜日、ヴォーグ学園の講座の日。春らしい色合いで透明水彩絵の具の使い方の復習を兼ねてスイトピーなどを描いた。
火曜日、義姉の施設へ。昨年秋から弁護士さんに相談して家庭裁判所から司法書士の成年後見人を手配してもらった。慣れないことで初めての事ばかり…義姉は私を頼りに、「すまないね〜あなたに任せるよ〜」と少し元気になったので声に出して話してくれるけど、任せられても私には何の権限も権利もないのだ。その就任が決まった成年後見人さんとのご対面に立ち会ったという訳。私の荷は少し軽くなったけど、怪訝そうだった義姉の視線が心に残る…。なんとなく申し訳ない気持ちで…菩提寺に立ち寄り、亡き主人の墓に一応報告。出来ることはやったよね? 完全に私の手を離れるわけではないし。これでいいんだよね…。
水曜日、イタリア語! ますます難しくなってすっかり落ちこぼれ。再帰動詞ジェルンディオ…なんじゃそりゃ?!わから〜ん〜!
木曜日、コンサート! 色々あったけど超盛り上がってツアー大千秋楽にしっかり参加。ああこの達成感がたまらない(もちろん私がステージに立ったわけではないけどね^^;)
金曜日…そんなこんなで全身脱力感! 整体マッサージで凝り固まった肩と首を救ってもらう。実はこの日は主人のちょうど10年目の命日、先日お墓参りに立ち寄っておいて良かった。当日のお墓参りをパスさせてもらった、その代わり久々に写経を。
折々に写経をして仏壇の引き出しに、もう10数枚しまってあった。命日やら海外旅行に行く前日などに安全祈願のつもりで書いたものを見直したりして…冬の夜長…お〜い! 仕事しろ!…明日は雪になるかな〜。

 

 
 
 

妹の誕生日も近いということで、かねてから行って見たいと思っていた実家近くの古民家イタリアンで母娘ランチを御馳走することにした。筑波研究都市のモダンなエリアからちょっと外れた、畑や田んぼがまだまだ残る古いくねくね道を車で迷いながら…そこには築190年の見事な茅葺屋根の古民家が。ここでイタリアンと言うギャップが素敵! 時には結婚披露宴が行われたりするそうだ。大きな梁や和紙の照明、立派な門構え、和装の披露宴はさぞかし古風でモダンで素敵でしょうね〜。
ランチでもゆっくりペースのフルコース。慣れないメニューに母は戸惑いながらも、どれも珍しいものばかりで美味しいわね〜と。そんなに珍しいものばかりじゃないけど、きれいな白いオブジェのようなお皿に盛りつけられた、サーモンも、キノコのスープも、真鯛の上にかけられたズワイガニのソースも彩りよく、新しい物体のようにワクワクさせるものだった。
接客もスマートで、外まで見送りに出たスタッフが「お写真写しましょうか?」と申し出てくれる。少し離れて大きな古民家をバッチリ入れて、2〜3枚、バストショットも2〜3枚と、え~ そんなアップで〜?と照れてる間もなく、手際よくスマホを操作。後で見直してみるととっても上手! そ〜か〜披露宴で写真写すの慣れてるんだね〜。そんなことを妹と感心しながら、プチ旅行気分な母娘ランチでした。姉はちょっぴり見栄張ったけどね。

 

 
 
 

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