■2021年6月の「絵てがみコラム」
 

以前から気になっていたご近所のちょっとエスニックなカフェにふらりと一人で入ってみた。ナシゴレンやシンガポールチキンライスと並んで鯖サンドがある。これを食べてみよう!
鯖サンドと言えばトルコの屋台料理だけど、私が訪れた1994年当時はまだ勇気がなくて食べられなかった。イスタンブールのヨーロッパ側とアジア側を結ぶボスポラス海峡の橋のたもとでいい匂いをさせて鯖を焼いていた。それを無造作にパンにはさむのだ。え〜〜〜鯖とパン〜〜!?と想像も出来なかったけど、ツナサンドがおいしいのだから、ま〜鯖も悪くないかも…と思っていた。
そのカフェの鯖サンドはたっぷりのタルタルソースがかけられ、ちょっと硬めのバケットに挟まれていた。タルタルソースにはキュウリやレモンもザクザク入っていた。なるほど〜〜これは美味しい! 鯖に合うよね。レモンがきいている! 本場トルコは塩焼きだけど、このカフェのは鯖缶かな〜骨まで柔らかい。固めのバケットも好みだ。時々無性に食べたくなるかもね。一緒に注文したプリンはあまり私の好みではなかった。もっと硬めのもっと苦めのキャラメルがかかったプリンが好きだ。
お察しの通り最近は食べ物で世界旅行をしてやる〜〜〜!と実践中である。

 

 
 
 

以前から気になっていたんだけど、どこで売ってるの? パン屋さん? ケーキ屋さん? イタリアで食べたことないな〜。調べると「ローマ名物のブリオッシュに生クリームをたっぷり挟んだ朝ごはんとして食べる甘いパン」…maritozzo…マリトッツオ。そうなんですよね、イタリア人は朝甘いパンやケーキ、ビスケットをカプチーノと一緒に食するんですよね。ま〜私も全然平気に朝から食べますけど。見た目のインパクトもあって今人気急上昇中のスウィーツで、タピオカの次はこれだ!何て言われている。
シュークリームみたいなモノかな?と思うと、パンにオレンジピールが練り込まれていてちょっと酸味も。そして割とずっしり!シュークリームとは全然違う。そのパンを切腹!そこにぱんぱんに軽めの生クリームが挟んである。日本人は即アレンジしてティラミス味はもちろんのことその白い生クリームの壁面にフルーツやジャムで模様を描いてインスタ映えするマリトッツオを産みだし、菓子パンレベルの値段ではなくなって行く。
でもイタリア好きとしてはマリトッツオ食べてみたいな〜と思っていたら、素敵な学友のお姉さまからのプレゼント。馴染みのイタリアンリストランテがこのコロナ禍でテイクアウト限定で売り出したらしく、プレーンとティラミス味のマリトッツオを思いがけずいただくことに。描いたり写真撮ったりインスタにアップしたり…一人マリトッツオ祭り! 美味美味! ぺろり〜! 大忙しの美味しい一夜でした。
Maritozzo era molto delizioso! Grazie!

 

 
 
 

半年に一度の肝臓の超音波検査、今回も無事クリア! 血液検査も問題点一つも無し! ホッとして病院を出る。もう夏のような日差し。暑いけど自然の中を歩くようなことにさっぱりご無沙汰なので、一駅向こうの紫陽花寺まで足を延ばすことにした。友人宅で残り桜を愛でた日以来か…。連日の暑さで満開の紫陽花も瑞々しさをちょっと失いかけている。そろそろ一雨欲しいところだ。菖蒲池も水を人工的に足している。
それにしても緑を見ることは大切だ。人間も光合成しなきゃやっぱりダメなんじゃないかと…。花屋の花を見るのも素敵だけど地植えの旬の緑が生き生きしている姿はパワーをもらえるような気がするのだ。病んでいる人にも前向きな気分になれる夏であってほしいな! 緑よ! パワーを与えたまえ〜〜〜!
さて、各カルチャースクールもテレビ番組Eテレの「趣味どきっ!」を見て体験レッスンを申し込んでくださったり、新規入会してくださったり、コロナ禍で外出自粛で辞めてしまった方たちと入れ替わりのように一部メンバーチェンジ。新しいシーズンを迎えています。
どれも基本的には透明水彩と墨で描く、はがきサイズの水彩画・絵手紙のクラスですが、1DAY体験講座で「カラー筆ペンであじさいを描こう」というレッスンを、リクエストにお応えして開催することに。6月28日、取手駅ビルアトレ5階、取手カルチャーセンターです。ご興味のある方、詳しくはWhat's Newをご覧ください。

 

 
 
 

10都道府県に緊急事態宣言は延長されたままでオリンピックまでも50日を切った。友達との会食やショッピングなど人との接触7割減くらいは続けているけど、心晴れぬまま失われた1年4か月…という感じだ。
しかしそろそろ我慢の限界! 今まで貯めてた「自粛ポイント」なるものがあるとしたら(結構人より溜まってると思う。なんせ通勤しているわけじゃないし3日くらい宅配のお兄ちゃんとしか会ってない…ってこともしばしば、誰とも話さない日が続いて声が出るか思わず試したこともある)そんな私の「自粛ポイント」を今回全部使って行かせてくれ! 去年は全部中止になってしまった彼のコンサート! 50年近く続けてきたことだ。ぎりぎりまで中止や延期になるんじゃないかとひやひやしたけど…もちろん完全な拡大防止策もないわけで、やらない行かないのが一番なんだろうけど…。精神的には他の病気になりそうだ、だから行く!
山盛りの開催規約、注意書きが報じられた。ステージの上で歌う人も主催のプロモーターももちろん久々に集ったファンたちも、静かに静かに緊張した。許されているのは拍手だけだけど、それも大きく強く叩いたら良からぬ空気が舞って良くないんじゃないかと案じたり。マスクの中で歌ってもいけないんじゃないかと力んだり…。それでもこのコロナ禍にこのコンサートを見ることなく亡くなった友達を思って涙があふれた。そうだ多くの人が亡くなった。誰も先の事なんてわからない。「今」なんだよね〜 。
「配信なんて意味ないじゃん。僕らの場合『生』じゃなきゃ、ね。」会場全部が深くうなづいた気がする。

 

 
 
 

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