■2022年5月の「絵てがみコラム」
 

天気予報通り朝から本格的な雨だ。忙しい週末、7月のプチ個展のための取材で流山の蔵カフェ・灯環に今日行かなくては…。描きたいための笠間焼のコーヒーカップを沢山撮影させてもらって、近くの焼き立てパンがおいしい雑貨屋さんに立ち寄った。可愛いインテリア小物や洒落たファブリックの小袋など、古民家の外観と相まってここも流山本町の人気店だ。しかし激しい雨音…。駅まで7〜8分大きな傘をさしていてもびしょ濡れになりそうだ。
「どうぞ2階で休んで行ってください」和紙の灯りも販売されているショールームを兼ねたミニカフェ、貸し切りで雨やどり…。「雑貨や食器、お好きでしょ? こんな雑誌ご覧になります?」よく見れば本棚には子どもの絵本ばかり。気が利く店主が珈琲と洒落たインテリア雑誌を持って上がってきたのだ。優しい灯りに包まれて、何て贅沢な時間でしょう。窓ガラスに打ち付ける風雨とは裏腹に静かにほっこりとしたひと時になった。ありがとう、ごちそうさまでした。
さて、昨年撮影して放送されたEテレの「趣味の園芸〜グラウンドカバープランツで庭をセンスアップ」の回が再放送されます。番組内の3分ほどの「花遊美」というコーナーで水彩画を描きます。
・NHK・Eテレ「趣味の園芸」
・放送日/5月29日(日) 朝8:30〜8:55
・再放送/6月1日(水)13:05〜13:30・6月3日(金)21:00〜21:25
※内容は昨年の5月9日に放送されたものと同じです。

 

 
 
 

季節の変わり目なのか寒暖の差が原因か、体調を崩している人が多い。コロナ禍で引きこもりがちだったけど、ようやく行動も活発化してそのペースに身体が付いて行っていないのかもしれない。皆さんは大丈夫ですか? 私はお陰様ですこぶる元気! でも若くないしね、ボチボチ助走をつけて、踏み出す足元に小石は無いか、ウォーミングアップは十分か、ジャンプの高さは無理をせず、ジャンプの姿勢は腰をいたわり、着地の準備はOKか…慎重にトライしなくてはいけませんね。(ちょっと年寄り臭かったかな?)
さて、以前神保町にあった素敵なアジアン雑貨のお店「季節風」。私のポストカードを置いてもらえないか飛び込み営業?して以来オーナーさんとも長く仲良くして頂いている。お店を閉じて久しいのだけれどお店のファンも多く、そんな声にこたえて4日間だけ東京・青山外苑前でイベントショップを開催するそうだ。私もポストカードや手描き扇子、花の水彩画小作品などを少し出展させていただくことに。詳しくはWhat's Newをご覧ください。
梅雨入り前の青山散策のおついでがありましたら…是非お立ち寄りください。
・5月27日(金)〜30日(月)GALERIE du JURA
・11:00〜18:00(最終日は16:00閉店)
・尚、当日のお支払いは現金のみ、私は常駐いたしません

 

 
 
 

グリーンピース、サヤエンドウはイマイチ好きじゃないけどスナップえんどうはすごく好きだな〜と言ったら母の菜園でも次々に収穫。そのお隣の畑からもお裾分け、その向こうの畑からも頂き物、実家の玄関のドアの前にも誰からかスナップえんどう! ありがたき幸せ♥ 沢山茹でてピキピキポキポキいただきます!
野菜も美味しい季節ですね。何だかまったりした毎日だったけど、一つのことが決まると色々夏以降の予定が決まりだした。お声がかかることは幸せなことと、なるべく実行できるようにスケジュール組み立てております。一つ大きなことを断念してもいるんだけどね。実は今年もパリでの展覧会に1点作品を出展。それにかこつけてパリに見に行こうと思っていたけど、6月はまだ微妙に時期尚早かと…。そんなこと言いながらもう3年、期待と断念の繰り返しなんだけどね…。ま〜行ける時は行けるでしょう! それに代わる楽しみを見つけて、元気で楽しい季節にしたいと思っております。
塩ゆでしただけのスナップえんどうをポリポリ食べながらスケジュール帳に新しく決まった予定を書き込む夜。もっとも明日発売のコンサートチケットが取れたら…の話だけどね。

 

 
 
 

置く場所もないのにまた増えてしまった!…ご存知の通り先週ゴールデンウィークの前半、益子の陶器市に行ってあれこれ買ってしまった。知人へのプレゼントも含め、大した予算も無いので小物の掘り出し物を物色。
今回特に気に入ったのが正方形と長方形のフラットなプレート…と思いきや!実は表札用の陶板だという。丈夫でスタイリッシュな仕上がりなのに、ほんのちょっとの焼きムラやプチっとした一つの気泡でNGになったモノだという。1枚500円。こういうユニークなモノとの出逢いも陶器市ならでは。
もうひとつお喋りなおばちゃんの勢いに圧倒されて買った何気ないマグカップ。モダンな若者作家のテントが増えた中にも、昔ながらの益子焼らしい窯のテントも、おばちゃんのテントもそのひとつ。どれも無骨で、赤いマジックで特価の価格シールが貼られている。このおばちゃんの旦那さんが作ったんだろうな〜。きっと無口な職人さんなんだろうな〜毎日黙々と同じカップを何十…何百…と作ってるんだろうな〜って想像したりして…。また筆立てになっちゃうかもと思いながら買った。帰宅して一杯のコーヒーを入れてみてびっくり! 何て持ちやすい取っ手! きっとベテラン職人の瞬間芸なんだろうな〜太さと言い、ちょっとしたくぼみと言い、絶妙なカーブで、口当たりも抜群に良い。今だかってこんなに持ちやすく飲みやすいマグカップに巡り合ったことが無い! 感動して一気にお気に入りのカップになった。
これだから楽しい。食器棚はまたひとつ、重なりにくい新入りで窮屈が増している。

 

 
 
 

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