■2010年6月の「絵てがみコラム」
 

人物苦手、スポーツ選手なんか描けない!なんて言ってる場合ではない。やっぱり今日は、これを描かないわけにはいかないだろう。
私は12時過ぎに一度寝て3時半の目覚ましで起きた。ぼ〜っとしているうちに、君が代を 聞きそこねた。いかん!不吉だ!なんて不安をよそに、始まって早々に見事なフリーキックを続けさまに決めてくれて、心躍るテレビ観戦になった。
なんだか日本のチームの試合を見ているんじゃないような…なんて言ったら叱られそうだけど、こんな気持ちの良いシュートってベッカムとかクリスチャーノ・ロナウドとか飛びっきりのファンタジスタのなせる技で日本人選手が決めるのなんて初めて見た。びっくりした。もともと今回のワールドカップは全国民的に期待薄で1勝も出来ないんじゃないかと思っていた人も多いだろう。ところがカメルーンに勝ったとたんに、手のひらを返したような盛り上がり。なんとゲンキンな…というか、これが日本人らしい素直さなのか。たとえここまでで帰ってきたとしても、素直で優しいゲンキンな私たちは、何度もVTRを見て良かった!素晴らしかった!と前回の一次リーグ敗退の雪辱を果たし、見事なチームプレーを見せた選手たちをたたえるだろう。 そう言う様子を大体想像できるけど、今回は想像と全然違うことをやってのけている日本チーム、さてさて、もっと驚かせてくれるだろうか…。
(2010年6月25日ワールドカップ一次リーグ予選対デンマーク戦に勝利して決勝トーナメント進出を決めた、日本代表を祝して)

 

 
 
 

11日間に及んだ銀座伊東屋ミニギャラリーでの個展、流石に通い疲れたけど、たくさんの方に見に来ていただけて充実した時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました!
いつも必ず見に来てくれる友人たち。手づくりのジャムやクッキーを差し入れて、励ましてくれる亡き夫の同級生。忙しい合間に駆けつけてくれる仕事仲間。そして初めて出会う蛙好きの同志たち。エレベーターから降りて直進、一目で気に入った!と作品を買い求めて下さった初めてのお客様。たくさんの出会いに刺激的な毎日でした。
特に「蛙」をテーマにした珍しい展覧会に遭遇したことに興奮して、あれこれオリジナルグッズを物色、「蛙談議」に花を咲かせたり、会期中に「カエルタイムズ」の取材も受けました!(そんなのがあるんです!)カエラーであることをカミングアウトしてしまいましたが、「絵に愛情があふれてるね。みんな恵津さんの応援団だね」と言って下さる方もいて改めて蛙たちに感謝です。
感謝と言えば、これぞ!というカエルグッズを個展のお祝いにとプレゼントして下さる方続出!(すみません〜手ぶらで来てください!わざわざ見に来て下さるってことが、すごいことで十分なんです!ほんとよ!)
K・K・Wのコレクションに加えてと「かえるまんじゅう」「蛙パン」白い蛙の乗った大好きなグリーンのフラワーアレンジメント、ウィーンで見つけた蛙のカード、癒される不思議な蛙のランプなどなど。そんな中いちばん驚いたのが、身近に協力してくれているkerokero world名誉会長、岡弘子さんとHP管理人さんでもあり仕事仲間友達の山口忍さんからのサプライズプレゼント!私の蛙の絵のオリジナル記念?切手。結婚式や孫の写真を入れて自分だけの切手が作れることは知っていたけど、見なれた自分の絵が日本郵便の50円と80円の切手になっている姿はただただびっくり!「無断で作って、著作権侵害なんていわないで」と心配する友。そんな野暮なこというわけないじゃないですか!私を驚かそうといろいろ考えて用意してくれた気持ちに胸がいっぱいになりました。
楽しかった蛙日和。たくさんの温かい気持ちをありがとう!


 
 
 

銀座伊東屋での個展も中盤、デザイン事務所勤務時代は2時間通勤を7年続けたが、フリーになってから決まった時間に“通勤すること”がなくなって、休みなく11日間一時間通勤を継続するのは初の試み。体力気力に挑戦中です!
銀座に向かう乗り換え駅から建設中の東京スカイツリーが見える。駅の電光掲示板に「東京スカイツリーは現在398メートル、成長する東京スカイツリー見学ツアー…」と臨時トレインと見学ツアーのPRのようだが、確かに出来上がったらいつでも見れるが、「途中」は今しか見れないと人気らしい。毎日電車の窓から見ていると、今現在のてっぺんにクレーンが乗っている。一週間程度で成長の過程が判断できるようなものではないが途中を目撃出来ているのはちょっと嬉しい。
さて、今回個展の主役は「蛙」意外性のある題材に評判もまずまずかな?いつも見に来てくださっている方以外に、今回はかえる友の会名簿の中の近県の方やカエル営業したカエラー達にDMを送った。その甲斐あってかお客さんの中の「カエル好き割合」はとても高いと思われる。
昨日も、足の少し不自由な初老の男性が「是非見たいと思って…」と尋ねてきてくださって、ゆっくり壁を伝うように見てくださり、「いいですな〜かわいいですな〜」絵は買えないけど、と蛙がいっぱいの手ぬぐいと、蛙の絵のポストカードを、とっても嬉しそうに買い求めて下さった。芳名カードの感想に「楽しかった。来て良かったです」と書かれていた。無事カエルを祈願して、その方の背中を見送ったあと。壁にかかった成長途中の仲間たちに「良かったね。君たちに会いに来てくれたんだね」と思わずつぶやいた。

 

 
 
 

MADAMADAMのメンバーで近況報告やお疲れさん会を兼ねたおしゃれランチを六本木ミッドタウンで楽しんで、そのあと以前から見たかった「ルーシー・リー」展を国立新美術館で鑑賞した。
1995年に93歳でこの世を去った女性陶芸家で、ウィーン、ロンドンで活躍した20世紀を代表する作家だ。シャープで尻つぼみなラインは今でも十分モダンで存在感がある。思えば現代、量産されている洒落たインテリアショップに並ぶ陶磁器など、ほとんどこのルーシー・リーの影響を受けた商品ではないか…と言えるほど、今風そのものだ。色もラインも和モダンにも通じ、老若男女が真剣に見入るのもうなづける。
さて、そんな国立新美術館での展覧会の話の後に恐縮ですが、銀座伊東屋本店の8階ミニギャラリーで私の展覧会もミニミニに開催されます。去年に引き続きここでは2度目の個展で、今回は「愉しい蛙日和」と題して主役は「カエル」でございます。季節がら団扇や扇子、手ぬぐいなども「カエル柄」で勝負です!もちろんカエルが入っていない絵もありますのでご安心を…って何?
そろそろ、梅雨入りかもしれませんが、お時間がありましたら、ぶら〜っと銀座に遊びに来てくださいね。
詳しくはWHATS NEWをご覧ください。

■6月7日(月)〜17日(木) 銀座伊東屋本店8階ミニギャラリーにて
 村西恵津個展「愉しい蛙日和」

 

 
 
 

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